皆さんいかがお過ごしでしょうか?
失敗をさらけ出す系モデラーでおなじみのケント100Sでございます。

地味な作業が続くジム改ですが、作ってる本人は結構楽しんでやってますよ。
歪な面にヤスリを当てて整っていくのが実に心地良いのです。
沼だねぇ(´∀`*)

さて。
前回の肩アーマーは表面処理まで終わってこんな感じになりました。
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スジ彫りのおかげで合わせ目が目立たなくなっていい感じです。
でも、なーんかコの字の謎パーツの違和感が拭えないので、先々ちょっと形を変えるかもしれません。

それから、失敗しちゃった手首接続パーツはこんな感じにリカバーできました。
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羽根の部分が復活して、しっかり前腕に納まってくれています。
これでようやく前腕の接着ができるようになりました。
こういう戻り作業は萎えがちですが、またひとつリカバー経験値を得たと思って前向きにいきましょう(´∀`*)

今回は腕を中心にご紹介したいと思います。
余談も多いよ(´・ω・`)読む?読むの?


肘付近のパーツ構成はこんな感じです。
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最初に肘関節上腕側のパーツで肩ブロック接続用ポリキャップと肘関節前腕側パーツを挟み込みます。
それに上腕を差し込んだ後、肩ブロックと前腕を接続する形です。
肘関節は主にABSで構成されていて、特に上腕側の関節はABS同士を組み合わせて軸可動する構成なので注意が必要です。
武器やシールドを装備してポーズを保持するため負荷がかかる肘関節

パーツにかかるテンション強め=塗装後割れるかも

なので、肘のABSパーツは基本バラした状態で塗装して、その後組み立てることにします。
軸部分にはマスキングをして塗料を乗せないようにする予定です。
その辺はまた後日ご紹介したいと思います。

まずは上腕を差し込む部分のはめ合いが(個体差?)結構タイトなので、ガリガリと削ってスムーズに抜き差しできるくらいまで調整していきます。
ここをタイトに設計した意図がよくわからないです。
ここゆるゆるでも良くね?
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全く見えなくなる部分なので歪になっても大丈夫です(`・ω・´)
各パーツの負荷を減らすことを優先して作業していきました。

前腕側の関節はABSの一体成形になっているので、パーティングラインを消して面出し、表面処理まで終わった状態です。
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仕上げが荒いのバレる(笑)
こういう小さなパーツほどパーティングライン周辺が歪なので、しっかり面を出しておくといい感じになると思います。

せっかくなので、パーティングラインについて少しお話してみますね。

一言で言うと⬇︎これです。
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金型同士の分割ライン=パーティングライン
金型の老朽化などでパーティングラインから樹脂が余計にはみ出ちゃった部分が、いわゆる“バリ”といわれるものになります。
たい焼きだとパリパリで美味しい部分なんですが、プラモデルでは見栄えを悪くしたり、場合によっては塗料溜まりの原因にもなってしまう萎え萎えで美味しくない部分です。
プラモデルの金型は基本的に凹型凸型の2分割(たい焼きは凹型凹型)ですが、より複雑な形状を成形する場合はさらに金型を分割します。
プラモデルではスライド金型といわれるものです。

一言で言うと⬇︎これです。
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たい焼き食べたくなってきた(´・ω・`)
金型が分割された所にパーティングラインがあるので、このたい焼きは胴体の外周以外に口の周りにもパーティングラインがあります。
すごいね、たい焼きと鯉のぼりがコラボしとる。

ついでなのでゲートのお話も。
プラモデル(インジェクション成形キット)はランナー(湯道=ゆみち)といわれる枠の部分を介してゲート(堰=せき)を通って樹脂がパーツ部分に射出され成形されています。
たい焼きにランナーやゲートがないのは、左右の型に直接上から生地を流しているから、ということになります。

ゲート処理からもう一歩進んでパーティングライン処理まで手を加えたくなった!
でもどこにパーティングラインがあるのか分からない!
という時は、とりあえずゲートが設けてある部分からたどってみるといいかもしれません。
ゲートは金型の分割面に沿って配置されているからです。
そうすると、実はパーツの縁にもパーティングラインがあることに気づいてしまいます。
そして誰かみたいに全面ヤスリがけの沼に落ちていくわけです(笑)

また余談が過ぎましたね、これだからおっさんは…(´Д`;)


本題に戻ります。
上腕も一体成形です。
ほら、パーティングラインがこんな所にあります。
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上記を踏まえると、何年も仮組放置しちゃったキットのパーツでも
ランナーに付いた状態がパーツだけ見ても分かる
=パーティングラインがどこにあるのか分かる
=たい焼きの見方が変わる
ということになります(ならない)


次は前腕です。
パーツ構成は以前ご紹介したので省略。
前腕装甲パーツの外周です。
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シールド装着側(外側)は真ん中で分割されていてガッツリと合わせ目が出るのですが、内側は装甲の継ぎ目に見えるように分割されています。
合わせ目消しをする準備として接着剤を塗っていくんですが、せっかくなので2種類の接着剤を使い分けていこうと思います。
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模型界隈では白蓋、緑蓋と呼ばれているこれらの接着剤。
どちらも同じプラスチック(スチロール樹脂)用なのですが、何が違うのかといいますと、ざっくりいうと樹脂成分が含まれているかいないか、です。

白蓋=スチロール樹脂+有機溶剤(スチロール樹脂系接着剤)
緑蓋=有機溶剤(溶剤系接着剤)

ピンときた人すごい!
スチロール樹脂はプラモデルの主な材質。
白蓋には“つなぎ”としてプラモデルの成分が含まれているというわけです。
これらの接着剤は、どちらも接着面を一度溶剤で溶かしておいて、溶剤が揮発(乾燥)して固着(一体化)させてくっつけています。
白蓋は鉄板を溶接するのと理屈は同じようなものです。
緑蓋は…何だろ、鉄板を熱で溶かしてオレンジ色のうちにお互いくっつける…みたいな?
実際はやんないでしょうけど(^-^;)
例えが良くないな(笑)

白蓋と緑蓋、成分の違いともうひとつ大きな違いがあります。

白蓋=ドロドロ
緑蓋=サラサラ

白蓋は事前に接着面に接着剤を塗ってからパーツを貼り合わせるのに対し、緑蓋は「流し込みタイプ」と書いてあるとおり、パーツを合わせた状態で毛細管現象を利用して文字通り接着面に流し込んで接着するのが基本的な使い方です。

また前置きが長くなってしまいましたが、要は前腕装甲パーツの外側を白蓋で、内側を緑蓋で接着しようというわけです。
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文字の色分けしてみたよ(´・ω・`)
そうすることで、キレイに合わせ目を消したい外側と、接着剤がはみ出してほしくない内側、それぞれ作業がしやすくなるということになります。
手順としては、外側だけに白蓋を塗って接着して、その後内側に緑蓋を流し込む、という感じです。
(画像は接着前です)

また新しい用語が出てきました、ウェルドライン。
時々パーツの表面にうっすらと線が見える時があると思いますが、これがウェルドラインといわれるものです。
上でお話したように、ゲートを通って金型にプラスチックが流れ込んでくるわけですが、ゲートが一ヶ所ではないパーツは複数のゲートから流れ込んできます。
その合流地点といいましょうか湯境(ゆざかい)といいましょうか、それが線となって出てきたものです。
不良品じゃないよ(´・ω・`)

それから上の画像の※で示したポリキャップについて、ポイントというか、コツをひとつご紹介しておきます。
ポリキャップはABSよりもさらに弾性があって、しかも硬さがない(摩耗しにくい)という特徴から、関節などの接続部分に多用されています。
この“硬さがない”というのが時にいたずらをしてきます。
ポリキャップを組み込む時、片方のパーツにセットしておいてもう片方のパーツ(被せる側)で挟み込む場合が多いと思います。
セットする際にポリキャップをきちんと納めていても、実は被せる側の受けの部分にテンションが偏っている場合が多いんです。
なので、画像の前腕のような場合は、例えピッタリ隙間なく被さったとしても※のポリキャップをピンセットなどでつまんでグリグリと可動させてテンションを均等に分散させておくといいと思います。
…もう知ってた?ごめんよ(´・ω・`)

長くなったので手首パーツについてはまた次の記事で。
ロボットは顔と拳(手首パーツ)が命!なので、手を抜かずやっていきますよー(´∀`*)


今回も余談多めでしたが、少しでも参考になれば私は美味しいお酒が飲めるのです(笑)
おっさんにできることは、このプラモデル以外じゃ役に立たないノウハウを新しいモデラーさんにお伝えすることだけなのです(笑)
みんなで模型を楽しむのぜ(`・ω・´)

最後まで読んでいただきありがとうございます!