ケント100Sでございます。
昨年末プラモデルの整理をしていた時に、仮組で放置していたマスターグレード(MG)ジム改をサルベージしました。
ガンプラは作りやすさや場所を取らないなどの理由から1/144サイズを多く作ってきたので、ハイグレードユニバーサルセンチュリー(HGUC)シリーズが発売されて以降、MGはあまり作っていませんでした。
あらためて手に取ってみて「老眼に優しい大きさじゃないか……ちょっとやってみようかな」という気になったのでご紹介してみます。
ただ、いつから放置していたのか分からないキット(発売は2002年)でして、しかも組立説明書がありません(笑)
ざっと確認したところ、とりあえずパーツは全部揃っているので多分いけるでしょう。
念のためホビーサーチで組立説明書をチェックしました。
便利な世の中になったもんです(´∀`*)
まずはいつも通りWikipediaで設定をチェック。
(以下Wikipediaより)
ジム系機体の規格や生産が乱立していた事から開発された機体。設計のベースとなったのはE型であり、一年戦争末期のU.C.0079年に初号機が完成、同年12月に実戦配備が行われた。その後、宇宙世紀0083年には地球連邦軍の主力MSとして運用され、ジムIIの登場まで主力機を務めた。
(以上)
へー、そっかー。
ギリギリ一年戦争で稼働はしてたのね。
いや「規格や生産が乱立」て!
12月配備なら終戦直前です。
星一号作戦(ア・バオア・クー侵攻)で激戦区に放り込まれたのかなーとかイメージしつつ、規格や生産が乱立してたそうなので多少の俺ディテールもありということにしよう。
今回は一年戦争時に配備されたジムということにして、配色は弱緑と赤の普通のジムでいきます。
肩アーマーも赤く塗ったら弱さ増し増しかも。
方向性としては基本工作を丁寧に行って、キットの素性を活かした素組を目指してみます。
MGの特徴でもある内部フレームを挟む装甲パーツは、合わせ目を消さず装甲の継ぎ目に見えるように工作したいと思います。
イメージを膨らませようとYouTubeで「MS IGLOO 黙示録0079」を観てみたら……いたいた!
普通のジムかと思ってた。子供の頃からジオン公国派な私ですが、イグルーを観るとますます地球連邦軍の印象が悪くなるっていうね(´Д`;)
……前置きが長くなってしまいました。
ここからが本題です。
一巡目は表面処理を中心に全パーツを整形して、二巡目に全体的なバランスを見ながらディテールの追加などをやっていこうかと思っています。
前述の通り仮組状態で組立説明書無しなので、上から順を追って一巡目の工作に入りました。
【頭部】
パーツ構成はこんな感じ。

カメラを頭部で前後に挟み込んで耳を両サイドから差し込む形になっています。
カメラを先に塗装しておいて頭部で挟み込み合わせ目を消すのがセオリーですが、面倒なのでやりません(笑)
合わせ目がスジ彫りに見えるように糸面取りをしています。
合わせ目よりも気になったのが耳パーツの頰当て部分。

謎のインテーク部分の縁が厚いように感じたので、バンダイエッジも含めて角度を変えて整形しました。
バンダイエッジとは、ざっくりいうとメーカーさん(バンダイ)が安全対策の為にパーツの縁などの鋭利な箇所を除く処理を製品に施したものです。
安全性を優先した処理なので、シャープな印象が薄れてしまっています。
(それを補うかのような過剰なモールドが……いえ、独り言です)
なので、必要であればユーザー側でその処理をすることになります。
手間はかかりますが、やって損はない工作だと思います。

結構印象が変わると思うんですがいかがでしょう?
はい、ただの自己満足でございます(笑)

後は後頭部の襟の縁を削ったり、アンテナをシンチュウ線に置き換えたり。
(画像は省略)
【胸部】
パーツ構成はこんな感じ。

頭部と腕を接続する内部パーツとお腹を背中と胸で挟み込んで、上から首周りを差し込む形になっています。
脇腹には合わせ目が目立たない処理がされていますが、肩の部分は合わせ目が出てしまいます。
ここも装甲の継ぎ目に見立てて処理しようと思っていたんですが、この記事を書きながら「普通に接着して合わせ目を消す方がいいな」って心変わりしました(笑)
後日工作して記事にします。
胸部は比較的平面が多いので、ヒケ(パーツ表面にある面の歪み)などを丁寧に処理すると印象が変わると思います。

これらが無くなるまで平面を保ちつつ削って整形します。
余談。
そもそも何でヒケるの?って話なんですが、まずはヒケている部分の裏側に注目してみます。

筒形になった接続ピンの受けがあります。
この部分を縦に切った断面図を描いてみました。

要は薄肉と厚肉が交差している箇所がヒケやすいということになるかと思います。
(専門家じゃないので間違ってたらご教示ください)
ガンプラをいくつも作ってこられたモデラー諸氏なら「ここヤバそう(ヒケてそう)」ってのは感覚的に分かると思いますが、初心者の方もヒケる理屈が分かれば表面処理やサフチェックの時にどこを重点的にチェックすれば良いかの目安になるかと思い、描いてみました。
アナログでごめん(´・ω・`)
健康を損なう恐れのある接着剤を使わず、お子様でも安全に組み立てられる(スナップフィット)プラモデルというのがガンプラの売りのひとつですが、これもバンダイエッジ同様、必要であればユーザー側で処理することになります。
このご時世、巣篭もり需要でプラモデル業界にも恩恵があるとかないとか。
バンダイエッジもスナップフィットも、模型趣味への間口を広げてくれるという意味では大歓迎です。
喜んで処理しようじゃあないか。
最近は分かりませんが、昔はスケールモデラー諸氏がキャラクターモデルを下に見るような風潮が多少あったと記憶しています。
そんなもんは模型じゃない、子供のおもちゃだ!ってね。
私に言わせりゃプラモデルはみんな同じ知育玩具です。
上も下もあるもんですか(笑)
ソリッドモデルは別物、あれは素晴らしいです。
定年後に楽しんで製作されている諸兄は生き生きとされていてうらやましいです。
……余談が過ぎましたね。
続きはまた後日。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
それでは、また(*・ω・)ノ
















































