ケント100Sの趣味の世界

プラモデルが好き!プラモデル作ってみたい!でも難しそう(´・ω・`)という方にも分かりやすい記事を書くよう心がけている模型製作ブログです!初心者のあなたも熟練したお兄さんも、プラモデルやミニチュアが好きな方、大歓迎です!

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カテゴリ:ガンプラ > 1/100 MG ジム改 ディテール追加 塗装変更

皆さんいかがお過ごしでしょうか?
ケント100Sでございます。

昨年末プラモデルの整理をしていた時に、仮組で放置していたマスターグレード(MG)ジム改をサルベージしました。
ガンプラは作りやすさや場所を取らないなどの理由から1/144サイズを多く作ってきたので、ハイグレードユニバーサルセンチュリー(HGUC)シリーズが発売されて以降、MGはあまり作っていませんでした。
あらためて手に取ってみて「老眼に優しい大きさじゃないか……ちょっとやってみようかな」という気になったのでご紹介してみます。

ただ、いつから放置していたのか分からないキット(発売は2002年)でして、しかも組立説明書がありません(笑)
ざっと確認したところ、とりあえずパーツは全部揃っているので多分いけるでしょう。
念のためホビーサーチで組立説明書をチェックしました。
便利な世の中になったもんです(´∀`*)

まずはいつも通りWikipediaで設定をチェック。

(以下Wikipediaより)
ジム系機体の規格や生産が乱立していた事から開発された機体。設計のベースとなったのはE型であり、一年戦争末期のU.C.0079年に初号機が完成、同年12月に実戦配備が行われた。その後、宇宙世紀0083年には地球連邦軍の主力MSとして運用され、ジムIIの登場まで主力機を務めた。
(以上)

へー、そっかー。
ギリギリ一年戦争で稼働はしてたのね。
いや「規格や生産が乱立」て!
後付け設定ばっかしとるからやないか(笑)

12月配備なら終戦直前です。
星一号作戦(ア・バオア・クー侵攻)で激戦区に放り込まれたのかなーとかイメージしつつ、規格や生産が乱立してたそうなので多少の俺ディテールもありということにしよう。


今回は一年戦争時に配備されたジムということにして、配色は弱緑と赤の普通のジムでいきます。
肩アーマーも赤く塗ったら弱さ増し増しかも。
方向性としては基本工作を丁寧に行って、キットの素性を活かした素組を目指してみます。
MGの特徴でもある内部フレームを挟む装甲パーツは、合わせ目を消さず装甲の継ぎ目に見えるように工作したいと思います。

イメージを膨らませようとYouTubeで「MS IGLOO 黙示録0079」を観てみたら……いたいた!
普通のジムかと思ってた。子供の頃からジオン公国派な私ですが、イグルーを観るとますます地球連邦軍の印象が悪くなるっていうね(´Д`;)


……前置きが長くなってしまいました。
ここからが本題です。

一巡目は表面処理を中心に全パーツを整形して、二巡目に全体的なバランスを見ながらディテールの追加などをやっていこうかと思っています。
前述の通り仮組状態で組立説明書無しなので、上から順を追って一巡目の工作に入りました。


【頭部】
パーツ構成はこんな感じ。

IMG_0239

カメラを頭部で前後に挟み込んで耳を両サイドから差し込む形になっています。
カメラを先に塗装しておいて頭部で挟み込み合わせ目を消すのがセオリーですが、面倒なのでやりません(笑)
合わせ目がスジ彫りに見えるように糸面取りをしています。

合わせ目よりも気になったのが耳パーツの頰当て部分。
IMG_0241
謎のインテーク部分の縁が厚いように感じたので、バンダイエッジも含めて角度を変えて整形しました。
バンダイエッジとは、ざっくりいうとメーカーさん(バンダイ)が安全対策の為にパーツの縁などの鋭利な箇所を除く処理を製品に施したものです。
安全性を優先した処理なので、シャープな印象が薄れてしまっています。
(それを補うかのような過剰なモールドが……いえ、独り言です)
なので、必要であればユーザー側でその処理をすることになります。
手間はかかりますが、やって損はない工作だと思います。
IMG_0240
結構印象が変わると思うんですがいかがでしょう?
はい、ただの自己満足でございます(笑)
IMG_0242



後は後頭部の襟の縁を削ったり、アンテナをシンチュウ線に置き換えたり。
(画像は省略)


【胸部】
パーツ構成はこんな感じ。
IMG_0244
頭部と腕を接続する内部パーツとお腹を背中と胸で挟み込んで、上から首周りを差し込む形になっています。
脇腹には合わせ目が目立たない処理がされていますが、肩の部分は合わせ目が出てしまいます。
ここも装甲の継ぎ目に見立てて処理しようと思っていたんですが、この記事を書きながら「普通に接着して合わせ目を消す方がいいな」って心変わりしました(笑)
後日工作して記事にします。

胸部は比較的平面が多いので、ヒケ(パーツ表面にある面の歪み)などを丁寧に処理すると印象が変わると思います。
IMG_0245
パーツの表面をサッと一皮剥いてあげると、ツヤの有無でヒケや面のうねりを見つけることができます。
これらが無くなるまで平面を保ちつつ削って整形します。

余談。
そもそも何でヒケるの?って話なんですが、まずはヒケている部分の裏側に注目してみます。
IMG_0246
筒形になった接続ピンの受けがあります。
この部分を縦に切った断面図を描いてみました。
FullSizeRender
肉厚の差をちょっと大げさに描いていますが、ざっくりいうとこれがヒケる理由です。
要は薄肉と厚肉が交差している箇所がヒケやすいということになるかと思います。
(専門家じゃないので間違ってたらご教示ください)

ガンプラをいくつも作ってこられたモデラー諸氏なら「ここヤバそう(ヒケてそう)」ってのは感覚的に分かると思いますが、初心者の方もヒケる理屈が分かれば表面処理やサフチェックの時にどこを重点的にチェックすれば良いかの目安になるかと思い、描いてみました。
アナログでごめん(´・ω・`)
健康を損なう恐れのある接着剤を使わず、お子様でも安全に組み立てられる(スナップフィット)プラモデルというのがガンプラの売りのひとつですが、これもバンダイエッジ同様、必要であればユーザー側で処理することになります。
ゲート部分はもちろん、バンダイエッジとヒケなどを丁寧に処理してつや消しクリアーでコートするだけでもワンランク上の作品になるので、興味ある方はぜひお試しください。

このご時世、巣篭もり需要でプラモデル業界にも恩恵があるとかないとか。
バンダイエッジもスナップフィットも、模型趣味への間口を広げてくれるという意味では大歓迎です。
喜んで処理しようじゃあないか。

最近は分かりませんが、昔はスケールモデラー諸氏がキャラクターモデルを下に見るような風潮が多少あったと記憶しています。
そんなもんは模型じゃない、子供のおもちゃだ!ってね。
私に言わせりゃプラモデルはみんな同じ知育玩具です。
上も下もあるもんですか(笑)
ソリッドモデルは別物、あれは素晴らしいです。
定年後に楽しんで製作されている諸兄は生き生きとされていてうらやましいです。


……余談が過ぎましたね。
続きはまた後日。

最後まで読んでいただきありがとうございます!
それでは、また(*・ω・)ノ


皆さんいかがお過ごしでしょうか?
ケント100Sでございます。

マスターグレードはパーツが大きいからめっちゃ作りやすいですね。
イッチョンチョンばかり作っていたからでしょうか、私が歳を取ったからでしょうか(笑)
先日のバイク(特にMonkey)はパーツが小さくて指がつりそうになりましたもん(´Д`;)

そんな感じで、前回の続きです。

【胸部ダクト】
謎の気体をフシューと吐き出す胸のダクトにあるフィンは別パーツになっていて、無塗装でもいい感じになるような構成になっています。
ただ、フィンの断面がパーツ成形上の都合(金型から抜型しやすいように)だと思いますがこういう形をしています。
IMG_0286
ダクトフィンだしやっぱり板状になっている方が好きなので、ちょっとだけ手を加えていきます。

まずはフィンをニッパーでバチバチと切り飛ばして、ヤスリで平面に整形しておきます。
次に0.3mmプラ板を⬇︎のようにカットしたものを準備して、整形した面に新たに接着していきます。
IMG_0288
胴体に組み込んだ時に内側と外側でフィンの間隔が違う(水平じゃない)ので、高さを調整しつつ流し込み接着剤で接着していきます。
フィンの間隔と内周にだけ気をつけて接着、外周はガタガタでも大丈夫です。

接着剤が乾燥したら、ガタガタの外周を整形して完成です。

IMG_0289
フィンを3枚じゃなくて4枚にしちゃいました。
プラモデルなんて自己満足の積み重ねでございます(笑)

整形する時は何度かダクト部分に付け外しをしながら微調整していきます。
IMG_0287
裏側の接続ピンを位置が決まるくらいに短くカットしておいた方が微調整の時に取り外しがしやすいと思います。
塗装後に接着しちゃえば大丈夫です。


【肩ブロック】
胴体と腕を接続するブロックです。
ここはプラスチック(PS=ポリスチレン)ではなくABSで成形されています。
なので専用の接着剤を使って接着していきます。
FullSizeRender
また余談です。
ABSはPSより粘りがある質感なので、可動させても摩耗が少ないのが特徴です。
昔のプラモデルみたいに関節がゆるゆるになりにくいんですが、その分タイトな嵌め合い(はめあい)になっています。
タイト=パーツに常にテンションがかかった状態
なので、エナメル系溶剤など浸透しやすく乾燥が遅いものとの相性が良くありません。
テンションがかかり目に見えないクラック(割れ)にエナメル系溶剤などが浸透すると、そこから侵食されてモロッという感じで割れてしまいます。
「ABSは割れるから苦手」という意見もありますが、対処法を知っていればそんなに恐れるものでもないと思います。
その辺も合わせて追い追いご紹介していきたいと思っています。

で、話を戻して肩ブロックです。
IMG_0290
胴体接続用のポリキャップを挟み込む構成になっています。
接着(溶着)と合わせ目消しを兼ねて、パーツを合わせた時に少しはみ出すくらい、接着面にABS接着剤を塗っていきます。
目安としては、表面張力でおさまるくらい……かな。説明が難しいですが。
合わせ目を消したい部分にしっかりはみ出させると、後の作業が楽になります。
ABSに限らず、接着剤を塗る面をあらかじめ粗めのヤスリでサッと削っておくことをおすすめします。
塗装やパテ盛りでいう“足付け”と意味合いは同じです。
下地を荒らす=表面積が増える=下地を溶かしやすい=溶着しやすい
という感じです。
後は、意外と接着面も平面が出ていないので、このひと手間で合わせ目消しがキレイにできると思います。
特に旧キットなどはやってみると効果アリです。

PSと同じく、このはみ出した接着剤がパテの役目をしてくれるので、接着剤が乾燥したら整形していきます。
乾燥の目安は、はみ出た部分を爪で押してみて形が変わらなければ大丈夫です。
時間や日数では一概に言えないので、感触を頼りにする方がいいかもしれません。

整形しながら合わせ目の部分を爪で撫でて、引っかかりがないかをチェックします。
引っかかりがある=段差があるので、それが無くなるまで整形していきます。
場合によってはそれ以上削り込めない時、パーツの形が変わってしまうような場合には、何かをそこに充填することになります。

参考になるか分かりませんが、私が取った方法をご紹介します。
IMG_0291
流し込み接着剤を少し多めに乗せて、そこにABSの削り粉をまぶしています。
これで僅かな隙間や段差は埋めることができます。

乾燥したら、また整形していきます。
IMG_0292
爪でチェックしてみても引っかかりが無くなりました。
削り粉も意外と役に立ってくれるのです(´∀`*)

瞬間接着系のパテなどを充填するのも方法のひとつですが、こんなやり方もあるよーっていうご提案でした。

【前腕】
上腕をすっ飛ばして前腕です。
お待ちかねの失敗部分ですよー(笑)
まずはパーツ構成から。
IMG_0295
上腕接続用のポリキャップ(PC)、シールド接続用PC、手首接続用パーツを前腕装甲で挟み込む形になっています。
手首を接続するパーツは両側に羽根が付いていて、その部分で前腕に固定する構造です。
手首の抜き差しに強い設計です。

ただ、このパーツは塗り分けが必要なので、私は深く考えずに羽根を切っておいて塗装後に下から差し込んで接着しようと思ってこんな工作をしました。
IMG_0297
ちょうど前腕装甲パーツの接続ピンに当たる部分に溝を切って(位置決めと接着面積を増やす為)、ここで接着すればいいやと思っていたんですが、なーんか変。
溝切り加工をしていて違和感。
もしやと思い、ホビーサーチで組立説明書を確認してみると……
IMG_0299
おいー!溝切り加工したパーツ、ポリキャップやんけ!
……全然気づかんかった(´・ω・`)
PC=ポリキャップの材質はPE=ポリエチレンで、ちょっとお高い接着剤がないと接着することができません。
仮にガッチリ接着できたとしても、D15のABSパーツがすっぽ抜けそうな感じ。
いつものことですが、またやらかしました(笑)
何年も仮組放置してるから構造を忘れるんやで、そういうとこやぞ。

やっちまったもんはしょうがないので、元に戻していきます(´Д`;)
とりあえず手持ちのキットからABSのランナーを探してみますと……
IMG_0300
あったあった、よかった(´∀`*)
IMG_0301
このランナータグを使ってリカバーしてみます。
前述のように接着面を荒らして接着。
IMG_0302
しっかり溶着してほしいので、多めにABS接着剤を塗っています。
しっかり乾燥させてから、前腕装甲におさまるように整形したいと思います。
うまくいくといいなぁ。

長年プラモデルを作っている方も初心者の方も、等しく失敗はあると思います。
その差は何かっていうと、リカバーの経験値だと思っています。
今回のリカバーが最善策だとは言えませんし、他により良い方法があるのかもしれません。
リカバーの方法を試行錯誤して自分なりのメソッドを構築していくのもプラモデルの醍醐味だと思います。
知識や経験の蓄積って、何事においても大事なものです。
失敗を恐れるより、失敗してからが勝負!なのです。
てめーのミスを棚に上げて偉そうなこと言ってますが(笑)

失敗も楽しみながらぼちぼちやっていきますよー!

最後まで読んでいただきありがとうございます!


皆さんいかがお過ごしでしょうか?

ケント100Sでございます。

なんかモデロイドっていう素敵なシリーズ(?)があって、ナイスなパトレイバーのキットが色々あるそうじゃないですか。

模型情報に疎くなってて全然知らなかったです。

ブルドッグ欲しい!4〜5体欲しい(´∀`*)


さて。

ぼちぼちと進めているジム改です。

今回は以前頭部の頬パーツでお話した“バンダイエッジについて、具体的にどう処理をしているのかを、肩アーマーを例にご紹介してみたいと思います。

表面処理に関しては、やり方は人それぞれですし、どこまでやるかも人それぞれ。

なのでひとつの例として参考になれば幸いです。

はたして下手っぴの方法が参考になるのか…(´・ω・`)


まずは実際に面出し処理をしたパーツをご覧ください。

IMG_0337

左がキットのまま、右がゲート跡、ヒケ、バンダイエッジを含めて面出しを行った状態です。

面出しの際、私は鉄工木工兼用のプラモデルにはかなり荒目の金属ヤスリを使っています。

おすすめはしませんが、慣れると撫でるだけでサクサク削れるので重宝しています。

ここから市販のヤスリスティック#400などに持ち替えて表面の研磨に入ります。


ここで注目していただきたいのはパーツ表面のツヤです。

ツヤがある=ヤスリが当たっていない

この違いを目で確認することが結構重要だったりします。


以上を踏まえて

【肩アーマー】

まずはパーツ構成です。

IMG_0338

肩軸に肩アーマーを接続するパーツ、スラスター、?(これ何でしょう?母艦に機体を固定する時とかに使うんかな?)を前後の肩アーマーで挟み込む構成になっています。

IMG_0339

肩アーマーの分割ラインが矢印の位置にあります。

不自然な接合線ではなく、装甲の継ぎ目に見える位置になるよう設計されています。

なので合わせ目を消すことなく、モールドとして活かす処理をします。

IMG_0340

対称の位置にあらかじめ同じようにスジ彫りを入れておきます。

このひと手間だけでも割と自然に見えます。

IMG_0341

ちなみにこのスジ彫りは厚さ0.15mmのエッチングソー(確かハセガワ製)で彫っています。

こいつとも付き合い長いなぁ。


先にスジ彫りを入れたのは、この後に行うバンダイエッジ処理の時にラインが消える恐れがあったからです。

IMG_0344


パーツもスジ彫りをしてパーティングラインの処理をしています。

スラスターも同様です。

パーティングラインについては、また別の機会で記事にしてみようかな。


前段取りが終わったので、バンダイエッジ処理を含めた面出しをしていきます。

私の基本的なバンダイエッジ処理の方法として

FullSizeRender

(下手っぴな絵で分かりづらいかもですが)

①の◯がバンダイエッジを側面から見たところとして見てください。

まず①のエッジを潰すようにヤスリを当てます。

すると②の位置に新たなエッジが出てきます。

次に②のエッジを潰すようにヤスリを当てます。

すると③の位置に新たなエッジが出てきます。

というように、要はバンダイエッジを④の本来あるエッジまで追い込んでいくわけです。

ポイントとしてはヤスリを当てて動かす(削る)方向です。

バンダイエッジのラインに対して直角に動かしていきます。

バンダイエッジを追い込むのを優先しているので、ここでは直角方向だけに動かしています。


話が前後しますが、面が多数あるこの肩アーマー。

どの面から面出しを始めるかって、意識したことありますでしょうか?

どこから始めてもキレイに処理できるスキルがない私は、自分なりのルールがあります。

なので、それに沿って処理していきたいと思います。

IMG_0343

下手っぴな図が続くので覚悟してください(笑)

図のように、①〜⑨の順で処理しています。

⑧から始めるのももちろん良いですが、一番楽な⑧を最終的な調整用に最後に持っていくわけです。

①と②、③と④の順序がそれぞれ対面なのも一応意味があります。

①〜④を主だった面として先に面を出して、それに付随する⑤〜⑦の面を出していくと、それぞれの面が交わるエッジ(ピンクのライン)が出しやすくなります。

FullSizeRender

それでもやっぱりエッジは曲がってしまいがちです。

エッジが曲がってしまった場合の処理も合わせてご紹介していきます。

例えば図のように①と⑤が交わるエッジが曲がってしまった場合は、①の方を削り過ぎているから⑤の方にエッジのラインが寄ってしまっているわけです。

なので⑤の方を削って調整していくんですが、今度は元あったバンダイエッジのラインと平行にヤスリを動かして削っていきます。

修正したいエッジに向かって削るイメージです。

こうすることでエッジが立てやすくなります。

金属ヤスリの基本は「押して削る」ですが、闇雲にやるのではなく、ひと削りごとに目で見て手を動かすようにするとうまくいくと思います。


そして最後に⑧の面は中心から外側に向かって放射状にヤスリを当てていきます。

周囲の面出しをして高さが変わった分を調整していく感じです。

冒頭にお話した「パーツのツヤを見る」のがここでも大切です。

ある程度面が出てくると、エッジだけにツヤが残った状態になります。

そのエッジに交わる面を削ってツヤを追い込んでいくイメージです。

⑨は一段下がった面なので説明は省略します。

IMG_0342

長々と説明してしまいましたが、これで面出しが終わりました。

あんまり変わってない?

そんなこと言わないで(´Д`;)

ここからスティックヤスリなどに持ち替えて表面を研磨していく、いわゆる表面処理に入っていきます。

面出しと表面処理は別物と考えて、それに伴って工具も替える方が迷いなく作業が進むと思います。


バンダイエッジの処理って、地味ですが全体的に行うと意外と効果があると思います。

シャープな部分をよりシャープにすると印象も変わってきます。

ガンプラはお子さんから大人まで愉しめる懐の広いプラモデルなので、それぞれに合った工作をするのも良いかなーって思います。


今回ご紹介したのはあくまでもひとつの例ですので、そんな面倒くさいことやってらんねー!だるっ!でも全然OKだと思います(`・ω・´)

プラモデルの楽しみ方は人それぞれ。

自分のペースで自分に合った作り方で積みプラを崩していきましょう!


最後まで読んでいただきありがとうございます!

それでは、また(*・ω・)ノ


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皆さんいかがお過ごしでしょうか?
失敗をさらけ出す系モデラーでおなじみのケント100Sでございます。

地味な作業が続くジム改ですが、作ってる本人は結構楽しんでやってますよ。
歪な面にヤスリを当てて整っていくのが実に心地良いのです。
沼だねぇ(´∀`*)

さて。
前回の肩アーマーは表面処理まで終わってこんな感じになりました。
IMG_0377
スジ彫りのおかげで合わせ目が目立たなくなっていい感じです。
でも、なーんかコの字の謎パーツの違和感が拭えないので、先々ちょっと形を変えるかもしれません。

それから、失敗しちゃった手首接続パーツはこんな感じにリカバーできました。
IMG_0376
羽根の部分が復活して、しっかり前腕に納まってくれています。
これでようやく前腕の接着ができるようになりました。
こういう戻り作業は萎えがちですが、またひとつリカバー経験値を得たと思って前向きにいきましょう(´∀`*)

今回は腕を中心にご紹介したいと思います。
余談も多いよ(´・ω・`)読む?読むの?


肘付近のパーツ構成はこんな感じです。
IMG_0378
最初に肘関節上腕側のパーツで肩ブロック接続用ポリキャップと肘関節前腕側パーツを挟み込みます。
それに上腕を差し込んだ後、肩ブロックと前腕を接続する形です。
肘関節は主にABSで構成されていて、特に上腕側の関節はABS同士を組み合わせて軸可動する構成なので注意が必要です。
武器やシールドを装備してポーズを保持するため負荷がかかる肘関節

パーツにかかるテンション強め=塗装後割れるかも

なので、肘のABSパーツは基本バラした状態で塗装して、その後組み立てることにします。
軸部分にはマスキングをして塗料を乗せないようにする予定です。
その辺はまた後日ご紹介したいと思います。

まずは上腕を差し込む部分のはめ合いが(個体差?)結構タイトなので、ガリガリと削ってスムーズに抜き差しできるくらいまで調整していきます。
ここをタイトに設計した意図がよくわからないです。
ここゆるゆるでも良くね?
IMG_0379
全く見えなくなる部分なので歪になっても大丈夫です(`・ω・´)
各パーツの負荷を減らすことを優先して作業していきました。

前腕側の関節はABSの一体成形になっているので、パーティングラインを消して面出し、表面処理まで終わった状態です。
IMG_0391
仕上げが荒いのバレる(笑)
こういう小さなパーツほどパーティングライン周辺が歪なので、しっかり面を出しておくといい感じになると思います。

せっかくなので、パーティングラインについて少しお話してみますね。

一言で言うと⬇︎これです。
IMG_0392
金型同士の分割ライン=パーティングライン
金型の老朽化などでパーティングラインから樹脂が余計にはみ出ちゃった部分が、いわゆる“バリ”といわれるものになります。
たい焼きだとパリパリで美味しい部分なんですが、プラモデルでは見栄えを悪くしたり、場合によっては塗料溜まりの原因にもなってしまう萎え萎えで美味しくない部分です。
プラモデルの金型は基本的に凹型凸型の2分割(たい焼きは凹型凹型)ですが、より複雑な形状を成形する場合はさらに金型を分割します。
プラモデルではスライド金型といわれるものです。

一言で言うと⬇︎これです。
IMG_0393
たい焼き食べたくなってきた(´・ω・`)
金型が分割された所にパーティングラインがあるので、このたい焼きは胴体の外周以外に口の周りにもパーティングラインがあります。
すごいね、たい焼きと鯉のぼりがコラボしとる。

ついでなのでゲートのお話も。
プラモデル(インジェクション成形キット)はランナー(湯道=ゆみち)といわれる枠の部分を介してゲート(堰=せき)を通って樹脂がパーツ部分に射出され成形されています。
たい焼きにランナーやゲートがないのは、左右の型に直接上から生地を流しているから、ということになります。

ゲート処理からもう一歩進んでパーティングライン処理まで手を加えたくなった!
でもどこにパーティングラインがあるのか分からない!
という時は、とりあえずゲートが設けてある部分からたどってみるといいかもしれません。
ゲートは金型の分割面に沿って配置されているからです。
そうすると、実はパーツの縁にもパーティングラインがあることに気づいてしまいます。
そして誰かみたいに全面ヤスリがけの沼に落ちていくわけです(笑)

また余談が過ぎましたね、これだからおっさんは…(´Д`;)


本題に戻ります。
上腕も一体成形です。
ほら、パーティングラインがこんな所にあります。
IMG_0384
上記を踏まえると、何年も仮組放置しちゃったキットのパーツでも
ランナーに付いた状態がパーツだけ見ても分かる
=パーティングラインがどこにあるのか分かる
=たい焼きの見方が変わる
ということになります(ならない)


次は前腕です。
パーツ構成は以前ご紹介したので省略。
前腕装甲パーツの外周です。
IMG_0394
シールド装着側(外側)は真ん中で分割されていてガッツリと合わせ目が出るのですが、内側は装甲の継ぎ目に見えるように分割されています。
合わせ目消しをする準備として接着剤を塗っていくんですが、せっかくなので2種類の接着剤を使い分けていこうと思います。
IMG_0293
模型界隈では白蓋、緑蓋と呼ばれているこれらの接着剤。
どちらも同じプラスチック(スチロール樹脂)用なのですが、何が違うのかといいますと、ざっくりいうと樹脂成分が含まれているかいないか、です。

白蓋=スチロール樹脂+有機溶剤(スチロール樹脂系接着剤)
緑蓋=有機溶剤(溶剤系接着剤)

ピンときた人すごい!
スチロール樹脂はプラモデルの主な材質。
白蓋には“つなぎ”としてプラモデルの成分が含まれているというわけです。
これらの接着剤は、どちらも接着面を一度溶剤で溶かしておいて、溶剤が揮発(乾燥)して固着(一体化)させてくっつけています。
白蓋は鉄板を溶接するのと理屈は同じようなものです。
緑蓋は…何だろ、鉄板を熱で溶かしてオレンジ色のうちにお互いくっつける…みたいな?
実際はやんないでしょうけど(^-^;)
例えが良くないな(笑)

白蓋と緑蓋、成分の違いともうひとつ大きな違いがあります。

白蓋=ドロドロ
緑蓋=サラサラ

白蓋は事前に接着面に接着剤を塗ってからパーツを貼り合わせるのに対し、緑蓋は「流し込みタイプ」と書いてあるとおり、パーツを合わせた状態で毛細管現象を利用して文字通り接着面に流し込んで接着するのが基本的な使い方です。

また前置きが長くなってしまいましたが、要は前腕装甲パーツの外側を白蓋で、内側を緑蓋で接着しようというわけです。
IMG_0381
文字の色分けしてみたよ(´・ω・`)
そうすることで、キレイに合わせ目を消したい外側と、接着剤がはみ出してほしくない内側、それぞれ作業がしやすくなるということになります。
手順としては、外側だけに白蓋を塗って接着して、その後内側に緑蓋を流し込む、という感じです。
(画像は接着前です)

また新しい用語が出てきました、ウェルドライン。
時々パーツの表面にうっすらと線が見える時があると思いますが、これがウェルドラインといわれるものです。
上でお話したように、ゲートを通って金型にプラスチックが流れ込んでくるわけですが、ゲートが一ヶ所ではないパーツは複数のゲートから流れ込んできます。
その合流地点といいましょうか湯境(ゆざかい)といいましょうか、それが線となって出てきたものです。
不良品じゃないよ(´・ω・`)

それから上の画像の※で示したポリキャップについて、ポイントというか、コツをひとつご紹介しておきます。
ポリキャップはABSよりもさらに弾性があって、しかも硬さがない(摩耗しにくい)という特徴から、関節などの接続部分に多用されています。
この“硬さがない”というのが時にいたずらをしてきます。
ポリキャップを組み込む時、片方のパーツにセットしておいてもう片方のパーツ(被せる側)で挟み込む場合が多いと思います。
セットする際にポリキャップをきちんと納めていても、実は被せる側の受けの部分にテンションが偏っている場合が多いんです。
なので、画像の前腕のような場合は、例えピッタリ隙間なく被さったとしても※のポリキャップをピンセットなどでつまんでグリグリと可動させてテンションを均等に分散させておくといいと思います。
…もう知ってた?ごめんよ(´・ω・`)

長くなったので手首パーツについてはまた次の記事で。
ロボットは顔と拳(手首パーツ)が命!なので、手を抜かずやっていきますよー(´∀`*)


今回も余談多めでしたが、少しでも参考になれば私は美味しいお酒が飲めるのです(笑)
おっさんにできることは、このプラモデル以外じゃ役に立たないノウハウを新しいモデラーさんにお伝えすることだけなのです(笑)
みんなで模型を楽しむのぜ(`・ω・´)

最後まで読んでいただきありがとうございます!


皆さんいかがお過ごしでしょうか?
ケント100Sでございます。

少し間が空きましたけど、めっちゃマイペースで進めているジムさんです。

失敗じゃない戻り工作(笑)として、以前装甲の継ぎ目風の処理をしていた肩の合わせ目を消しておきました。
気が変わっちゃったのです。
IMG_0490
小キズが見えますが、これくらいならサーフェイサーで消えてくれるはず。
はず。

【手首】
前回の続き、腕の最後は手首です。
まずはパーツ構成から。
FullSizeRender
最近全くガンプラを買っていないので今のスタンダードがどんな感じなのかよく分かっていませんが、これってふた昔前のスタンダードになるんでしょうか。
流行に乗れていない私にはまだ全然現役に見える構成です(笑)
ここも手の甲以外はABSなので、昔みたいに握力が無くなって武器をポロリ……とはなりにくいみたいですね。
IMG_0491
ロボットは顔と手首が命!なので、ここも丁寧にパーティングラインを処理すればいい感じになると思います。
連邦系の角指なので処理もしやすくて良き。

ところで、昔の名残で拳を手首と表現しているのですが、今もこれで通用するんかな?
当時の模型誌には当然のようにこう表記されていたので何も考えず手首って言ってますが、普通に考えたら不思議ですね(笑)


【武装】
武装関係は序盤から中盤のうちに処理をする様にしています。
最後に回すとモチベーション維持がしんどい時があるのよ(´・ω・`)
手持ち武器はやっぱりビームスプレーガン!
この頼りなさがジムっぽい!
名もなきパイロットの機体感を出すのにぴったりです。
でも何かキリッとしたビームスプレーガンですね。
ポヒュンポヒューン!って弱っちい音しなさそう(笑)
見事なモナカ分割なので、基本に従って合わせ目を消しています。
IMG_0494

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撮るアングル間違えた。
合わせ目見えないよ(´・ω・`)

シールドは面出しをして表面の大きなキズを均しています。
中央の一文字モールドは迷わず削り落として面出しを優先、処理が終わったらあらためて0.3mmプラ板で再生しています。
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ここのバンダイエッジは処理すると面の角度が変になりそうなので、ひとつの面として処理をしました。
ここの面構成はこれが正解なのかも。

【スラスターノズル】
バックパック(ランドセル)にある4基のノズルは、縁をデザインナイフで削いで薄くしておいて表面処理をしています。
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ついでに伸ばしランナーでデコレートしてみました。
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スペースシャトルとかのノズルってメカメカしくてカッコいいので、そんな感じにしています。

この時通話しながら作業していたので、8本/基だから32本…と数えたつもりが、一本足りねぇwってなって喋りながらもっかい数えてました(笑)
失礼なやつだなおい(´Д`;)

伸ばしランナーは文字通りプラモデルのランナー(枠部分)をライターなどであぶって、良きところでビョーンと引っ張ると簡単に作れます。
プロモデラーのチョートクヨシタカさんが動画で実践されていますので、これからやってみたいって方はこちらをご覧になると分かりやすいですよ。

安全面やコツなど丁寧に解説されていますのでシェアさせていただきます。
チョートクさんがめっちゃ楽しそうに次々と伸ばしてます(´∀`*)

引っ張る速さで太さの調整もできるので、こういうちょっとしたディテールにはちょうどいい技法です。
シンチュウ線よりお手軽で簡単なので、使い勝手もいいと思います。

【腰アーマー】
ここは面出しなど肩アーマーと似た工作だったのでご紹介していませんでしたが、一ヶ所忘れていた工作があったのでそこだけご紹介します。
通称フンドシといわれるフロント中央のパーツです。
側面の凹モールドが別パーツなのをすっかり忘れてました(´・ω・`)
組立説明書をなくs
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ここにも合わせ目が出るので処理しています。
白蓋接着剤を合わせ目に盛るように少量乗せて乾燥〜面出し、表面処理という感じです。
この時期はエアコンで部屋が乾燥しているので、接着剤の乾きがはやくて素敵(´∀`*)
ついでなので、お約束のスラスターを追加してあげます。
コトブキヤさんのアフターパーツから見繕って緑蓋で接着しています。
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意外と見える部分なので、お手軽で効果的な工作だと思います。
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ご紹介は省略していますがバックパックやビームサーベルの処理は終わったので、次回からいよいよ(いよいよ?)脚部の工作です。

まったり進んでるなぁ。
でも楽しんでるから優勝(`・ω・´)

今回は珍しく余談が少ないぞどうした風邪か?(笑)

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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